成年女子ウインドサーフィン級 小嶺、重圧はねのけV3 セーリング
セーリングは3日、新居浜マリーナで6種目の最終レースがあり、愛媛勢は成年女子国体ウインドサーフィン級の #小嶺恵美 (一宮グループ)が3連覇を飾った。
成年男子は同級の #工藤輝 (県競技力向上対策本部)が3位。470級の #今村亮 (一宮グループ)、 #大嶋龍介 (県競技力向上対策本部)のペアが5位入賞を果たした。最終日の4日は4種目で最終レースを実施する。
◇…愛媛勢の成績…◇
▽成年男子470級最終成績 ⑤愛媛(今村、大嶋)23点
(第6レース中止のため、第5レースまでの成績で順位決定)
▽レーザー級最終成績 ⑰渡部雄貴(ツネイシクラフト&ファシリティーズ)60点
(第6レース中止のため、第5レースまでの成績で順位決定)
▽ウインドサーフィン級最終成績 ③工藤輝(愛媛県競技力向上対策本部)8点
(第5、6レース中止のため、第4レースまでの成績で順位決定)
▽成年女子ウインドサーフィン級最終成績 ①小嶺恵美(一宮グループ)4点
(第4~6レース中止のため、第3レースまでの成績で順位決定)
▽少年男子420級最終成績 (24)愛媛(泉、谷口)65点
(第5、6レース中止のため、第4レースまでの成績で順位決定)
▽レーザーラジアル級最終成績 ⑬近藤潤一郎(新居浜東高)29点
(第5、6レース中止のため、第4レースまでの成績で順位決定)
【終盤 好敵手振り切る】
重圧をはねのけ3連覇を達成した成年女子国体ウインドサーフィン級の小嶺恵美。愛媛の仲間に迎えられると「ほっとした」とうれし涙が止まらなかった。
暫定1位で迎えた最終日は、前日までと打って変わって強い風が吹いた。微風を得意とする小嶺には不利になったが「ゴールだけ見て必死でこいだ」。終盤に先行するライバル2人を抜き去った。
2015年から愛媛に拠点を移して活動。日本代表として世界と戦いながら、愛媛国体での優勝を見据えてきた。周囲の期待は後押しになった半面、重圧にもなっていた。「結果で恩返しできたと思う」と声を詰まらせた小嶺に木村監督は「勝って当たり前と思われている中で勝ちきるのは本物」とたたえた。
今後は20年東京五輪出場に向け、18年のナショナルチーム入りを目指す。枠が1人になるなど「選考は厳しいが五輪出場の夢をかなえたい」と次の目標へこぎだした。
【風を味方に 工藤3位】
「僕のために風が吹いてくれたんじゃないか」。成年男子国体ウインドサーフィン級の工藤輝は、良い風を逃さない勝負強さで3位を勝ち取り、白い歯を見せて喜んだ。
第3レースで強く吹き始めた風にうまく乗った。勝負をかけて快速に飛ばし、2着。最終レースになった第4レースは落ち着いてまとめて4着でゴールした。
2日の第2レースで失格し、大きく順位を落とした。「弱さが出た」と苦しんだが、3日はチームのために、上位ではなく入賞ラインを確実に狙い、暫定18位から大躍進した。
大学卒業後、愛媛に来て3年目。「良い風のおかげで自分の弱さを乗り越えられた」と声を弾ませた。
◆徐々に追い上げた◆
【成年男子470級 大嶋龍介=県競技力向上対策本部】
(強風でのレースに)「瀬戸内は風が弱く軽量が有利なので12キロ減量して挑んだが、強風ではスピードが出ない。その分、風を捉えたコースを取り、徐々に追い上げることはできた。自分の仕事はこなせたと思う」
◆今後は五輪目指す◆
【成年男子470級 今村亮=一宮グループ】
(5位入賞に)「優勝を狙っていたので満足はできないが、天皇杯得点は挙げられてよかった。愛媛に来て5年目、長年ペアを組んだ大嶋選手との集大成にもなった。今後は東京五輪出場を目指して競技を続ける」